M.D.I.-RR vol.2
 今回お世話になったスーパーオートバックス江田店での作業中の風景です。
 M.D.I.装着の有無で計測したいと言って作業してもらいました。追加料金も発生せず済んだので良かったです。
 M.D.I.装着後の下手なコメントは控えてきましたが、今回良く分ったのが、点火システムの違いです。今回結果が出なかったのでULTRAには改善の方向で進めてくれる事を伝えたのをまず最初に書いておきます。

 ULTRAのHPに記載されているので点火方式を引用しておきます。

純正点火システムのシーケンシャルダイレクトIGNをM.D.I.ダイレクトの1-4,2-3同爆点火システムにコンバートしM.D.I.のマルチ式点火方式が、0〜2,600rpm(低速域) では1 回の点火に3波の火花を、2,600rpm以上6,000rpm(中速域)では1回の点火に2波の火花を、そして6,000rpm以上(高速域)では1波の強力な点火火花に各々コントロールし、低中速でのピックアップと燃焼を向上させながら、強力な火花を高速回転域まで安定して供給し、胸のすく吹け上がりを実現します。

 上記の通りで、低速から中速域にかけてダイレクトイグニションよりも点火回数が多いので軽く踏んで反応してくれます。
 これは非常にメリットがあって、特に無駄なアクセルを踏まないで済むので、個人的には燃費にかなり良い方向へ進むと思いました。
 ただ、全開で踏んでいるとそれほどメリットがないような感じで、今一伸びがないように思えました。多分気のせいだと思っていたんですが、今回の計測でそれが見事に露出されてしまいました。
 良くある話ですが、中速が太ると上が回らない気がする・・・とか言いますよね。多分、その程度だと思っていたんですが・・・。
 計測結果は203.1psで前回が計測が213.2psだったので10ps落ちてしまいました。
 もちろん低速からも落ちていたのですが、それは誤差範囲と考えてもVTEC後は明らかに差が開いてしまったので、単純に自分のエンジンの調子が落ちたのかもしれないからと思ったのですが、10分後にM.D.I.をダイレクトイグニションに戻してハッキリしました。
 この製品の最大のメリットであるのですが、簡単にダイレクトイグニションに戻せる事です。
 コネクターを外して純正のイグニションを装着する事が出来ます。何らかのトラブルにも対応されていて製品の考え方としては良く出来た製品です。

 M.D.I.取り外し後は、215.1psで前回よりもパワーで1.9ps、トルクで0.4kg増えたので誤差範囲かもしれないけど、一応パワーは増したのでホッとした気分でした。

 今回ULTRAの製品テストをさせて頂いて非常に感謝しているし、今後の展開もやはり気にはなります。
 M.D.I.自体は自分は非常に好きで軽く踏んで車が進むのでそれは非常に評価出来る部分なのですが、やはりこのままではちょっと問題ありだと思いました。
 最低限パワーが変わらずに、フィーリングだけでも良くなれば、街中ではメリットがあるのですが、どうにも12psも落ちてしまっては話になりません。
 個人的にはNSXのM.D.I.みたいにイグニションはそのままでM.D.I.を間に挟むように出来ないのか尋ねましたが、トランジスターがどうとかこうとか専門的で全然理解出来ませんでした。
 やはりダイレクトイグニション自体の性能も優れているのでしょうが、配線が長くなったりするだけで簡単にロスしてしまうので、それなりの内容でないとやはり純正を超えるのはなかなか難しいと思いました。