第1章


 ここでは、HONDA純正指定の最上級グレードの”ウルトラGOLD XJ(API SJ級 SAE 5W−40)を題材にして、説明します。
API規格
 API(米国石油協会)が定めるSから始まる記号で、SG,SH、SJなどがそうで、最初はSAからスタートして、現在の最上級グレードがSJ級です。
SJ級
 最近では、SG以上がほとんどでSJ級は特に環境の事まで配慮して作られているようです。また高グレードの方が劣化も少ないようです。
 よく安いオイルをまめに変える方が良いと聞きますが、まめに変えれば車にはあまり影響はないですが、環境には悪いわけです。
SAE
 アメリカ自動車技術者協会のことで、”5W−40”は、SAEが定めるオイルの粘度です。
5W−40
 5WのWは、winterの略で低音でのオイルの固まり具合を表したもので数字が低いほど冬場は負担が少ないようです。5Wは零下25℃まで許容範囲で、都内近郊に住む我々には十分な粘度だと思います。また10Wでも零下20℃までなので問題ないと思いますが数字が低い方が燃費は良いようです。
 冬場は5W、夏場は10Wと変えてもいいですね。
 40は、高温時(100℃)における粘度で、数字が高いほど固くなります。S2000のように9000回転まで回るエンジンには油膜の厚い固めのオイルの方がエンジンを守るためにも良い訳です。
まとめ
 このような事を基準にオイルを選ぶ訳ですが、最後は純正品以外から選ぶのなら、個人の責任のもとで行ってください。
 ただ、15W−50を使用しているからといっても、オイルはへたる物なのでその効力はだんだん衰えます。そおゆう意味では、そこそこのオイルをまめに変えるのも1つの手段だと思います。
 また、サーキットに行く前には古いオイルは交換するのが後々の事を考えれば得策じゃないかと思います。
 第2章では、ミッション・デフオイルについて。