Yellow Boxのテスト・レポート


 Yellow Boxを手にして、半年近くなります。良いものがあったと喜んでいたんですが、最初はかなり戸惑いました。
 理由は装着したのは良いけど、果たして本当に正しい値が出るのか?はっきり言って、最初は使い物にならないと判断しました。
 確かに、Yellow Boxのテストは出来るのですが、出来ないものもあるからです。まあ、マニュアルを理解するのにも時間がかかりましたが、車によって出来ないものと、出来るものがあることが分かったのでホッとした感じでした。
 ハンクラに行く途中の首都高でも途中停車していろいろ設定を繰り返したものです。
 装着してすぐに、いつもの長いテストコースでどうも車速のわりには早い気がしていました。単純に言うと、スピードリミッターカッターの速度の訂正の仕方が2通りあって、片方は速度を半分に、片方は170km以降が上がらないように設定されているんですが、車速センサーが半分に判断してくれたものだから、とんでもないことをしてくれたものです。
 ところが、実際にリミッターカッターを取り外すと結構まともな数値が出てきて、これは相乗効果で半分になるんだと思ってしまいました。この時にも、使えない・・・と思った次第です。
 何でも輸入先とメールしましたが、納得出来ず、開き直ったのが正解でした。

 Yellow Boxにはkm補正とmile補正があります。これは車速センサーによって違うのですが、S2000はmile補正だったんです。
 kmだからずっとkmでそれも8%までしかkm補正は出来ないのですが、まあそれでも十分ですが、S2000はUS仕様なんかはkmとmileがメーターのワンプッシュボタンで変更出来るのですが、国内仕様もメーターまではmileで流れていて、メーター内でkmに変換されていたんです。
 ある種逆だったら、もっと楽だったかもしれませんが、嬉しい事にmileだと0.25づつ補正が出来るので、非常に嬉しい誤算でした。

 後は、全て納得出来たので、細かいテストをしたりしていました。
 ある種、センサーをカット状態で走らせもしました。もちろんメーターは動きませんが、距離も伸びない。(笑)もちろん走れますが、VTECには入らないので、テストしないようにしてください。

 後から分かったのですが、ECU付近からではメーター内の速度表示は変更されないみたいなんです。理由は、センサーの配線が途中で2分割されていて一方はECUに一方はメーターに直に入っているようなのです。

 としの場合はテストもあるし、タイヤ・サイズ変更の場合も気楽にスイッチをいじれる場所に装着しました。

 車速ってのは高くなればなるほど、誤差が生まれてきます。
 たった、7〜9%くらいのがS2000オーナーの場合の誤差の値ですが、極端に50kmだと5kmの差ですが、100kmまで速度が上がると、10kmの差になります。150kmだと135kmです。
 メーターで150km出たとして、実際には135kmなんです。結構違ってきますよ。
 一番の問題は走行距離表示が伸びてしまうことかな〜。メーターだけ進んでしまうんです。これが一番悲しい。

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